富士見市民総合体育館にて午前中には小学低学年、午後には小学高学年を対象とした東日本ブロック合同練習会が開催され、山中道場からも12名の選手が参加しました。
特別講師として、パリオリンピック・フリースタイル74キロ級銀メダルの高谷 大地選手と86キロ級代表の石黒 隼士選手に技術指導をしていただきました。
パリオリンピック・フリースタイル74キロ級決勝戦、フォールを喫して敗れた高谷選手が勝った相手選手を試合直後のマット上で持ち上げて祝福し、相手選手も予想していなかったこの祝福を満面の笑みで受けた場面は、とても感動的でした。今日は、高谷選手から、このときの心境について次の様な話がありました。
「試合に負けたときは当然の如く非常に悔しい気持ちで一杯でした。しかし、戦った相手もこの日まで大変な努力を続けてきたはずで、レスリングという競技を愛する同じ競技者として、相手の勝利を讃えようという思いが自然に湧き上がってきた」そうです。
オリンピックに限らず、小学生の全国大会などさまざまな試合においても、勝敗の結果に一喜一憂する光景がたくさん見られます。しかし、勝敗の結果を超えて、レスリングという競技を愛して、取り組んできた選手同士、勝者も敗者お互いににその努力を讃え合う姿こそが、本来のスポーツのあるべき姿なのだということに、高谷選手の言葉を聞いて改めて思い至りました。
また、高谷選手から選手の保護者に対しては、選手の試合での勝敗の結果に拘らず、その日までのその選手なりの頑張りを誉めてあげてください、との言葉もありました。
非常に有意義な合同練習会を開催していただいた東日本少年少女レスリング連盟の皆さま、埼玉県のレスリングクラブの皆さま、そして参加されたすべての皆さまに心から感謝したいと思います。